ワールドランカー、水谷隼選手が、この不正の問題を提起(解決するまで国際試合を辞退宣言)したのは、ご存じの方も少なくないと思います。
彼の主張は多くの方々、特にルールを守る日本のファンの皆さんに賛同を受けると思います。
私はここで、私の卓球経験から、彼の主張を補足したいと思います。
ラバーというのは、ラケットの表面に貼っているゴム状のシート。
卓球のボール(以下、ピン球)が当たる部分です。
ご想像のとおり、ピン球は、軽いです。
球技の中で最も軽い。
なので、少しの力で大きく変化するのです。
- ラバーの種類
- コートの環境(ほんの少しの風も、吹くのは許されません)
- 昔は、公認球は白色しかなかったので、白い色の服装、シューズなどが許されてなかった
そして、経験者しかわからないのが、試合に対する精神状態。
これが、非経験者にはなかなかわからない要素ですが、試合に向けた精神状態が、ボールの行方・ボールに込められる力に非常に強く影響するんです。
なので、水谷選手の主張、ルール違反の是正への主張は、正当な競技・スポーツとして卓球を今後継続して運営していくためには、避けては通れない。
ツール・ド・フランスで7連覇したアームストロング氏がドーピングを追及されて問題になってますが、同じことなのです。
水谷選手は、選手生命を賭して主張をしている。
世界ランク5位の、引く手あまたの選手。
愛ちゃんどころではない、引用元の「至宝」はおおげさではないのです(愛ちゃんも世界ランカーです)。
その昔、卓球においては、日本は「お家芸」とされていた時代がありました。
団体はもちろん、個人戦でも、日本選手の連勝(優勝ですよ)が続いていたんです。
私自身も、生で日本代表の選手をみる機会を得ました。
小野選手(サウスポー。見事なドライブ、スマッシュがすごかった。世界チャンピオン経験者)を観たことがありますが、中高6年間やっていた私(県レベルまでは行かないまでも、地区大会では優勝したこともあるオレ・・・自慢じゃないけど)からみても、“雲の上”としか思えないほどのプレーでした。
日本の、スポーツ(武道や相撲等を含む)への考え方は世界ではまだマシな方なので、説得力(国際的な水準から比較して、水谷選手を応援すべき、という考え方)はないかもしれませんが、柔道のミスジャッジ等とともに、行方をしっかり見守る、必要があれば訴えかける、ということが必要な状況、だと思います。
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