【追記】2019年11月20日
笠りつ子選手が謝罪を行なったというニュースがあり、最後部に加筆しています。
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タオルについての暴言発言について、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は笠りつ子選手に厳重注意と、新人セミナー(3日間)の受講を義務づけるという処分を発表しました。
この処分について、「甘い」「厳しい」「妥当」いろいろな感じ方をされる方がいらっしゃるでしょう。
この処分やその他諸々について、以下、わたしなりの感想です。
1.甘い
「謹慎とか出場停止とかじゃなくて、厳重注意だけ?」
と思いました。笠りつ子選手自身はしばらく試合に出ない自粛を申し出ているとのことですが。
一方、新人セミナーの受講を義務付けたという点ですが。
よくわからないのが、所属選手に対して、LPGAが平常はどの程度の研修、啓発を行なっているのかが気になりました。
プロの選手だし大人ですから「新人のための研修?」と思う一方、企業でもコンプライアンスやハラスメントの研修は継続的に実施しています。
そもそも、タオル暴言の事の発端は、クラブハウスのタオルがなくなる事象が頻発していて、その被害をなくすためにタオル設置を止めたことです。ということは、誰かわからんが女子プロゴルファーが盗みを働いていた、ってことです。
そんな不祥事が起きないようにする防止策を先に実行していなかったことは、LPGAにも責任があります。
そんなLPGAには、「あなた方のこれまでの取り組みが甘いんじゃない?」と問いかけたいですね。
ありゃ、こんな ↑ ニュースが・・・。
選手に「タオル撤去を事前に選手に伝えていなかった」と。
あかんやつやん!
2.厳しい
(1)履歴書の賞罰
就職・転職しようという人が履歴書を書きます。
そこには賞罰の経歴も書かなくてはいけません。
また、サラリーパーソンであれば給与への影響もあります。(正確には「減給」という処分が出た場合に影響があるわけですが、厳重注意だけでも考課・評価や将来の昇進にも影響が出ます)
今回の処分「厳重注意」は、それが民間企業で行なわれた処分であれば書かなければならないものです。プロスポーツ選手の場合、転職活動のときに履歴書を書くのか、よくわかりませんけど。
賞罰の歴史に1つ刻まれることになるわけですよね。
(2)スポンサーに影響
プロスポーツ選手の場合、賞罰そのものは直接的な影響はないかもしれませんが、印象が悪くなる→スポンサー企業がその選手の印象下落を懸念する、という連鎖が起きます。
契約金を減らす、CMを減らす などするかもしれないし、最悪はスポンサー契約を解除する、ということもありえます。
そもそも、不祥事が起きたこと自体が、笠りつ子・スポンサー企業双方にとっては厳しい事態を引き起こす事態ですよね。
さらにはLPGAにとっても。
ツイッターでフォローしているkenboさんのツイート。
説明責任不足で真相は闇に!なぜ女子プロゴルフ協会は笠りつ子の暴言問題に大甘処分を下し背景調査を行わなかったのか? https://t.co/2SSoIiJrVT #Yahooニュースアプリ
— kenbo (@kenbo3553) November 15, 2019
笠りつ子選手がマスコミの前で謝罪しました。
出場を自粛した大会(大王製紙エリエールレディス)の会場で。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191120-00010000-wordleafs-golf
なぜ笠りつ子選手が、わざわざ、出場しないと自分が決めたゴルフ場の愛媛県松山まで来て会見をしたのか。その経緯をリンク先は詳報してます。
まあ、LPGA & 小林会長の体たらくったら・・・。
タオルを撤去したことの連絡不徹底、そもそもタオル撤去をしなければならない事態まで至った「タオル寸借(窃盗)」への対応と選手たちの低い倫理観レベル、笠りつ子選手に関する謝罪対応の不手際・・・。
笠選手の暴言を擁護はしません。が、それ以前に、やるべきことをしていない組織(LPGA)と個人(選手たち)。
小林浩美会長、現役時代は好きだった選手の一人だったんだけどなあ。シャキッとした対応をできない裏事情があるのだろうか・・・。
岡本綾子氏の問題提起は、笠選手だけではなく組織に対しても、だったんだろうなあ。
笠選手はスケープゴートにされてしまった、と思わざるを得ません。
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